2003年 南半球ツアー
オーストラリア・タイ公演レポート


みなさんお元気ですか?すがぽんです。今回はオーストラリア・タイツアーという事で、『見えない男』ツアーも折り返し地点を少し過ぎ終盤戦にさしかかろうとしています。さすがに連続ともなるとやっぱり食事のせいでしょうか?ベットが違うせいでしょいうか?やたらに眠い日が続きます。さあ、そんな最中オーストラリアに出発日です。昼からの用事をキャンセルして今回はゆっくり成田へ向かいます。成田に着くとみんなすでに来ていましたが、気のせいか若干みんなも眠そうでした。そんな中一人ニコニコしながらパスポートと航空券を回収するつじっちょ。そう今回は何と驚くことなかれ、ビジネスクラスでの渡航なんです。ニコニコはその事を知っていたからでした。凄くないですか?めちゃくちゃ凄いですよね。すげ〜!みんなその事を思い出し一気に全員の目が冴え始めました。わっちゃ〜。よもやこんなに早い段階で(席が混んでいてラッキーでビジネスクラスに座るのではなく正規の乗り方での)ビジネスクラスでの渡航の夢がかなうとは思っても見ませんでした。本当に凄いですよね。と、このくらいテンションが上がりまくりました。読んでいて不愉快になられた方がいらっしゃったらごめんなさい。でも本当に嬉しかったんです。

チェックインを済ませ荷物もなくなり身軽になったところで、今回お世話になった旅行代理店の方からさくらラウンジというビジネスクラスの専用待合スペースがあることを聞き早速桜ラウンジへ。そこは成田にこんなところがあったのかというくらいな別空間で全ての航空会社がこういった空間を所有していると思うと気が遠くなるくらい無茶苦茶広い場所でした。書斎とかゆったりテレビを見る部屋、BAR、パソコンルーム、さらにはマッサージルームと僕が把握しただけでもこれだけと、とにかく凄いんです。早速高橋さんが飲み放題のビールを片手にくねくね踊りだし壊れ始めました。それにしても居心地良過ぎ。これじゃ乗り遅れる人絶対いると思っていたら心配ご無用。ちゃんと把握していてくれアナウンスを流してくれるんです。さっきまで踊っていた高橋さんが『ビジネスでこれってことはファーストクラスだったらきっと全然自分で動かなくていいんだよ。きっと。飲み物なんか飲みたいと言う前に欲しい物が出てきちゃうみたいなさ。それにしてもブルジョア生活ってこういうこと。』と遠い目をして『うん、うん。』と頷きながらいつもの僕のような事を言っていました。それにしてもこんな場所があるんですね。ほんと『こういう事』って感じででした。

機内に入るとこれまた凄い何と2階席。バスでも2階建てだったら2階にあがってしまう僕はいつもあの階段を見るたびに『上はどうなっているんだろう?』と夢見ていましたが、ついにその2階席に座れることに。さすがに2階はゆったりした空間で中でも収納の多さに驚かされました。いたるところに隠し収納がありどんなに手荷物があっても見た目すっきり構造。そして驚いたことにアテンダントの方が『上着をお預かりしましょうか?』と上着の世話までしてくれるんです。早くも至れり尽せりの様相を呈してきました。座席シートも足置きが自動で出てきたり思っているより後ろに背もたれが倒れたりと座りごこちはもちろん寝心地もよさそうです。そうこうしているうちに早速飲み物がやってきました。さくらラウンジで壊れ始めていた高橋さんはすでに絶好調。最強の助っ人阿部さんと二人で大盛り上がり大会。そんな中いつもは一滴もアルコールを飲まない小野寺さんもカンパリオレンジを飲んでいました。このことでいかに特別な状態かお分かりいただけたでしょうか?機内食も充実していて例えばステーキを頼んだ場合ライスとパンが選べたり、ワインもいくつも銘柄があったり、デザートは別にワゴンできたりともう何も言うことがありません。とにかくすごいんです。食事の後も欲しいときに欲しい物を持ってアテンダントの方がくるんです。ただ残念だったのが調子が悪く個人用のモニターで映画が見れなかったこと。でもそのあとポータブルビデオを用意してくれそれで映画を楽しみました。初ビジネスクラス搭乗で寝たらもったいないという気持ちと寝なきゃもったいないという座席の心地よさに揺れ動きながら結局ほとんど寝ずに遊んでしまいました。

9時間弱の飛行を終え、無事シドニー到着。オーストラリアは南半球日本とは季節が逆。つまりこれから熱くなるそうで、かなり日差しが強いんですね。丁度今ラグビーのワールドカップをやっているそうでホテルがまんぱん。ホテルのチェックインがまだ早くてできないということで市内観光につれていっていただきました。そのバスの運転手さんがこれまた薀蓄王で、オーストラリアに相続税がないはなしやらオペラハウスのデザインの逸話やらたくさんのことを教えてくれました。いい時間になったのでホテルに荷物を置きいざ、オペラハウスへ。近くで見るオペラハウスは遠くから見て思っていたのと違って真っ白ではなくそしてタイル張りなんですね。あっそうそう。『マトリックス』もこの辺で撮ったそうですよ。それからディズニーの新作『ファインディング ニモ』もこの辺の景色がでてくるそうです。やっぱりオペラハウスでできるなんてとても名誉なことで無茶苦茶凄いことですよね。なんといっても世界的に有名な劇場ですもんね。すげ〜!!夜はシドニー日本文化センターのみなさんがレストランに招待してくれとても楽しい食事でした。そして食事の後日本と逆に欠けた三日月と夜景をみようツアーをしてくれました。風がびゅうびゅう吹いてて吹き飛ばされそうになりながら日本で見るのと反対に欠けた月を満喫しました。それにしても寒かったな〜。

よっしゃ〜明日は劇場で仕込み作業。がんばるぞ〜!!とは言うものの飛行機でほとんど寝なかったので今日はめちゃくちゃ眠いです。早くレポートを書き終えて寝ようと思ったのですが、今日は書くことが沢山あってもうこんな時間。やばい!ではおやすみなさい。


こんにちは。ももこんです。シドニーのオペラハウスに来ています。最初話に聞いたときは、「武道館公演」っていうぐらい現実味がありませんでしたが、昨日今日とオペラハウスに通っています。オペラハウスは、近くで見ると驚く枚数のタイルがビッチリ。今年30周年のこの建物は当時ものすごい予算オーバーで出来上がったそうです。中には全部で5つの劇場があります。大きい2つの劇場を内部見学させていただきました。一番大きいオペラシアターは客席数2,700!何故か間の通路が一切なくて段々畑を見ているようでした。見慣れた田舎のミカン畑の山より確実に高い!次に大きいコンサートホールは1,500席。こちらもあまりに広くて、変な話、オペラシアターと同じぐらいの客席数に見えました。私にとってもう∞の世界です。どっちもおっきい!。さてさて肝心の我らが「ザ スタジオ」です。実は私、昨日初めて見たとき感激で目が曇ってしまいました。真っ赤な座席、真っ赤なじゅうたん…。というのも、厳重なセキュリティーチェックのもと、楽屋口から入るのですが、いくつかの劇場の荷物の搬入やら作業場やらを一通り通過して歩くのです。大勢の人が働いています。ここは工場?と見まがう程の仕事場を目にし興奮状態だったので、その先目の前にひらけた「ザ スタジオ」に思わず涙してしまいました。かっちょいー!。舞台面、客席数ともに「見えない男」得意の大きさです。これはもう、オーストラリア公演の初日を飾るべく必ず勝たなければなりません。劇場のスタッフも大勢てきぱきと仕事をこなしてくれて我々はお任せ状態です。ゲネプロは受入先の交流基金の方々にみせるセミ本番のようなかたちで、変にぎこちなくなってしまいました。とっても気さくな人達なのですが微妙な人数に見せる大切なゲネプロっていつも力の入れどころが難しいです。いつなんどきでも同じように出来るようになるといいのですが。

さて、いよいよ本番です。オーストラリアの人々の反応やいかに?最初はかたいかな、と心配になったのですが徐々にほぐれてきて結果的には辻女史の「今までで一番いいと私は思う」との言葉。拍手も大変あたたかかったです。その後は別に用意された部屋でレセプションパーティーがありました。初め高橋さんと違うパーティーらしきものに迷い込んで誰も反応がなく寂しい思いをしたのですがそこは関係のないところで、我々のレセプションパーティー会場に入ると多くの人が出席してくださっていて、とても盛大な会でした。今日が無事終わって良かったです。ではでは。


オーストラリアでは、月のかけ方が日本の反対だということ事なのですが、普段、月を見たことがないため、あまり驚けず残念な気持ちでいっぱいです。あっ!お元気ですか?おのでらんです。昨日が無事に終わって、ほんとに良かったです。ホッとしてます。オーストラリアは3つの都市をまわるので、とにかく初戦が大事!と思っていただけに、この安堵感は最上級ものです。あと、2都市もこの調子でいきたいところですなぁ。感謝。感謝。さて、余韻に浸っているのもつかの間、今日はダーリングハーバーというところでの大道芸ですこのダーリングハーバーというところは、いわゆる港なのですが、横浜のランドマークやお台場のような感じで、観光地として栄えているところだそうです。その中心部で2回大道芸のお披露目です。何でもものすごく人が多いとのいうことなので、水と油の大道芸にどのくらい集まってくれるか・・・。昨日からこの段取りをしてくれている三枝さん(オーストラリア在住29年、なんでも知っている方です。ちょっと驚き!)や国際交流基金の方々(こちらも面白い方々なので、おいおいご紹介します。)が天気の心配をしていたのですが、雲ひとつない青空が広がり、大道日和そのものです。朝ごはんを軽く食べて、いざ出発!です。泊まっているホテルから20分くらい車で走ると、見えてきました。噂にたがわず、人が集まりそうなところです。まだちょっと時間が早いのであまり人がいないとの事でしたが、いやいや、充分いますよ!早速、控え室で着替えをして軽く場所の下見をして戻ってみると。もうすでに、昨日のお客さん(レセプションであった方たち)を含めて何人かが待っています。周りもさっき見たときよりも確実に人が増えてきています。現地のスタッフの粋なMCが入り、ご機嫌に一回目のスタート。内容は、『鞄・切腹・バス停・泥棒・部屋の中』です。鞄、切腹と進んで、順調だと思っていた矢先に悲劇が起こりました。『バス停』の最中、風が強い為、バス停が飛ばされちゃうんです。やりながら、起こして、また倒れて、起こして・・・もうネタどころではありません。確かに風が強いので気にはしていたのですが、バス停ごと飛ばされるとは思ってもみませんでした。みている人もさぞや見にくかったろうと・・・。私おのでらん、かなりのブルーで後半はテンションが下がりっぱなしです。これは、どうみても判断ミス!痛く反省しました。何とか一回目は終了し、かなりの数のお客が拍手をしてくれましたが、このままではいられません。ネタを切り替えて2回目スタートです。2回目は、大きなミスもなく終了。見るとやはり、ものすごい数のお客が見ていてくれました。いやぁ冷や汗物です。周りの皆さんは「良かったよ!」といっていただけたのですが、今後はこういったことがないように・・・。

大道が終わり、昼ごはんを食べに行くときにサングラスを買いました。何と12ドル(1000円程)!じゅんじゅんとすがぽんが見つけてきたお店です。じゅんじゅん曰く「普段買わないものを買うべき!」ということで、絶対日本ではかけないようなものを購入しました。たまたま大道を見に来ていた照明の阿部さんと舞台監督の宇佐美さんにみせたところ、とてつもなく残念な顔をしていました。

ここで、ビックニュースです。何と明日、オペラハウスの一番大きなホールに出ることが決まりました。先ほど書いた先ほど書いた三枝さんが仕切っている出し物(大正琴とジャズのコラボレーション)が明日、そのホールで行われるとのことでその出し物の幕間に出させていただけることになりました。三枝さん曰く「ご褒美」ということです。2700人もはいるホールということでオペラハウスのメインホールです。、水と油初体験の広さ。どうなっちゃうんでしょう。楽しみですね。では、また


こんにちは。じゅんじゅん、レポート書きます。
無事に公演も終わり、ほっとしたのもつかの間。ぼくらは劇場の三枝(さえぐさ)さんからあることを頼まれていたのでした。そりは、「日曜日に大正琴の無料コンサートがオペラハウスのコンサートホールであるんだけれど、それにゲストで出てくんない?」ということだったんです。大正琴って、、、?と思いましたが、話を聞くと日本からそのためにおばちゃんが100人くらいくるとの事。そのコンサートの合間になんかちょっとやってほしいと、そんな感じでありました。まあこっちは、せっかくの機会だし、オペラハウスのコンサートホールの舞台に立てるのも、めったにない(というよりほぼ絶対、無い。)ということで、出させてもらうことにしました。三枝さんと全体の進行について確認しつつ自分らの出るところを決めていきました。基本的には演奏の合間のMCの時に出る感じで、あと休憩の時間にちょっとまとまったものをやることにしました。

 当日の昼に劇場入りして、舞台で軽くリハーサルです。しかし広い!サントリーホールみたいに後ろにも客席があります。でもあれよりずっと大きいのね。お客さんのいない客席を見て、『ホントにブドウ畑みたいだなあ』と思いました。楽屋を用意してくれていたのですが、それが一番いい部屋で、コンダクターズルームでした。つまり指揮者の楽屋ってこと!楽屋の中にソファセットがあり、ピアノまで置いてありやんの。スタインウェイって書いてあった。もちろん触りました。ガースーは猫踏んじゃったを弾きました。おまけに窓があってちょうどいい感じで海が見え、船が出て行くのが見えるのよ。もう舞台上がんなくてもいいやって思ったね、ちょっと。

 しばし、バーンスタイン気分を味わったあと、いそいそと着替えて、舞台に向かいました。2時半に開演です。とにかく大空間!って感じだったけど気持ちよかった。ボクは短いソロを踊り、ガースーも同じくソロで出て、しっかり笑いを取っていました。見えてんだなあ。拍手もゆっくり大きくなって聞こえる感じです。おばちゃんたちはチームごとに順番になって大正琴を弾き、次々に手を振って舞台から降りていきます。後半はシドニー在住の日本人のジャズ歌手の人が何曲かスタンダードを歌い、なんとなく日豪友好ってな感じの舞台は無事に終りました。これは多分観光客向けと日本のお稽古おばちゃんたちのカップリング企画だね。こういうのもあるんだなあ。  

 終って、客席ロビーから出ようとしたら、ここはもう通るな!と強い口調でセキュリティにたしなめられてしまいました。あ、そうか。今日はここでマトリックスのプレミアパーティが行われることになっていたのでした。昨日キアヌ・リーブスがシドニーに来たって新聞に載ってたもんな。もしかしたらキアヌを見れるのかなあ。


こんにちは。じゅんじゅんです。今日はキャンベラでの本番の日です。
キャンベラってオーストラリアの首都ということくらいしか知らなかったんですが、皆さん、来て見てわかりました。はっきり言ってここ、首都ってこと以外別になにもありません!20世紀になってから造られたらしいんだけど、全体的に人工的で、やけに広いです。政府の機関が集まっているらしいんだけど、機能に特化した街って感じであんまり人の匂いがしないのね。昨日こちらの大使館の宇喜田公使たちに車で案内してもらって、キャンベラが一望できる山に行ったのですが、そこから見た時、「秘密基地みたい。」と思いました。真ん中の湖(もちろん人造湖)から、マジンガーZが出て来そうだったな。

まあそんなところで公演をやることになったのですが、肝心の劇場はこれまた設備のいい劇場で、町の中心にあり、なかなかグッド。ちょうどグローブ座みたいな感じで3階席まであり、キャパも600とのこと。え゛!!ろっぴゃくうう?何ですとう?こんな何もないところに無理やり作った街で600人も人入んのかい?こないだのシドニーだって200人位だったんだけどなあ。そんな心配で一気に体温が下がっていると、大使館のエリコさんが、静かな声で「チケットは売り切れてます。」と言いました。うをををををををおおおお。なんじゃそりゃあ?!ますますわからなくなってくるキャンベラ舞台事情。いったいどうなってんのかなあ。まあこっちはいつものように照明の準備も終わり、ゲネプロをして、リハーサル終了です。後は開場を待つばかりとなり、のんびり弁当を食べつつ過ごしました。今回全ての街に日本人のサポートスタッフがいて今までと全然違います。日本で公演やんのとあんまり変わらん。すぎょぇー!それと皆さん、気軽に「弁当」なんていってますが、外国で日本の弁当が出てくるんです!しかもかなり美味しいやつが。もはや怖いです。そのうえエリコさんが、マンゴ−を買って来てくれてそれをみんなで食べたのですが、それが美味かった!みんなで競うように食べました。スガちゃんは、かなりやられたらしく、「マンゴー、マンゴー、」と本番直前まで呪文のように唱えていました。ボキは迷惑でした。

 さて時間になり開場です。ざわざわした声が聞こえ、かなりの人が入ってきているようです。なんてったって600人だもんね。売り切れだもんね、売り切れ。皆さんの周りに舞台関係者がいたら好きな言葉を聞いてみてください。80パーセントの確率で、「チケット売り切れ」という言葉が出て来ます!ほんとです。そんぐらい嬉しいもんなのよ。イヤー凄いね。本当に現地スタッフの皆さんありがとうございます!いやー、とはやる気持ちを抑えつつ、前回のシドニーとは開場の状態や雰囲気もかなり違うので、気を引き締めていこうとみんなで作戦を立てました。

 さて本番。でかい開場にもかかわらずビビッドに反応するキャンベラの人たち!うけてた!カーテンコールでもすげ−拍手!終ってから大使館の公使や大野さんたちに聞いてみると、観客は凄く喜んでいたとのこと。イヤー良かった良かった。あ、そうだ、最後に一言言わせてください。「キャンベラ、大好き。」

じゃあ、ごきげんよう。 


みなさん、こんにちは。すがぽんです。シドニー・キャンベラ、そして折り返し地点のメルボルンにやってきました。オーストラリアに来てから早くも10日が過ぎようとしています。こんなに長いことオーストラリアにいても僕の英語は一向にうまくなりません。まあ、僕の場合は基礎がなっていないんでゼロに数字をいくつかけてもゼロなんです。昨日の夜は、カジノで大使館の大野さんが何回も36倍を当てているのを見て、しびれました。メルボルンには、オーストラリア最大のカジノがあるということで、そちらも期待大です。ちなみに、僕はすでに40ドル負けています・・・。

事件です。メルボルン早くも何かありそうです。何と!空港で僕の荷物だけがいつまでたっても出てこないんです。あまりの遅さに、カンタス航空のカウンターに行って事情を説明すると、「あっ、そうなんですか」と平然と謝りもせず、「今日中にあなたのホテルに着くようにするわ」といつものことのように対応してくれました。何といっても、僕のトランクには衣装が入っているんです!これは水と油的にも痛く、僕的にも、今着ているTシャツとズボンだけではこれからタイまで持ちません。舞台にもこんなカジュアルな服では出ることができません!とにかく空港のお姉さんの言うことを信じて待つしかありません。気を取り直し、バスでホテルまでいざ出発。その途中、多種多様なバイクが道に並べられ、ライダーが街に溢れています。バイクが欲しいといっていた、シドニー日本文化センターの小田さんは、目をキラキラさせながら、見ています。運転手が言っていましたが、バイクのチャリティーだったようです。こんなイベントをやっているのが見えて、ラッキーでした。メルボルンは、シドニーともキャンベラとも違い、どこかヨーロッパのような街並みで、これまた期待大です。ホテルに入ってまたびっくり!何と!ホテルなのにキッチン、レンジ、洗濯機おまけに食器洗い機まで付いているんです!多分使わないけど・・・。こんなホテル泊まったことがありません。今回のツアーを通して言えることですが、かなりブルジュアな生活を満喫しております。日本の皆様には大変失礼いたしております。と最高の生活を楽しんで、ベットでぐっすり睡眠をとっていると、突然目覚ましが鳴り出しました。『ビーコン!ビーコン!』目が覚めふと時計を見ると朝の4時半あれれ?こんな時間にセットしたかな?と思ったのですが、どうやら僕の目覚まし時計とは違う音のようです。ふと窓に目をやると何らにぎやかではありませんか!下を見ると消防車が3台パトカー1台。やばい火事だ!そう警報だったのです。そういえば寝る間際洗濯機をつけたまま寝てしまったことを思い出し、『やばい出火元は俺の部屋か?』と洗濯機を見に行くといつもと変わらない様子。ん?俺ではなかったと一安心。次に頭をよぎったのはみんなはもう非難しただろうか?慌てて部屋を出て、同じ階に泊まっているメンバーの部屋を叩きます。するとまずつじっちょを発見!続いて音響の伊東さんの部屋を叩くと寝ぼけた顔で出てきました。火事らしいことを告げ、『逃げましょう!』言うともう一度部屋の奥に入っていってしまいました。と、とにかく急がなければと照明の阿部さんの部屋の扉をを叩くと阿部さんが出てきて事情を説明すると『今フロントに電話したらなんでもないって言われたよ。』と冷静な答えを悠然と答えてくれました。『でもとにかく一度下まで逃げましょう!』と阿部さんを待っていると伊東さんが仕事道具を一式持ってやってきました。なんてプロ意識が高いんだと関心しながらみんなで下に向かうと、他のメンバーはすでに降りていて、どうやら火事では無かった御様子。『すがちゃん遅いからまだねてるんちゃうか?』と話てた所だったと笑顔でみんなが話しかけてくれたのでようやくほっとしました。後から聞いた話ですがこのホテル2週間前にできたばかりで内装はきれいで凝っているが、非難口がなかなか開かなかったそうです。今回は無事だったから良かったものの、実際火事だったら大変なことになっていたかと思うと背筋が凍る思いでした。原因は誰かが消火器をいじってその消火器から出るガスに警報装置が作動したとの事でした。今思い返せばこの日警報がなる一時間ぐらい前若者が大声で喧嘩している声がしていたんですよ。きっとその際に消火器をさわったのではないでしょうかね。それにしてもメルボルン何かが起こる町です。

おっといけない。本職の劇場下見です。劇場は大学内にあり、普段はコンサートなどをやるような小さな劇場でした。思っていたより苦戦を強いられそうです。だって、照明を吊るバトンが1本しかないんですもの!阿部さん!頼んます!!おまけに、舞台面も横6m×奥行き7mという、シドニー、キャンベラからすると、かなり小ぶり。大きいところに慣れてしまった体を戻すことができるか。水ちゃん油ちゃん!!稽古場を貸してもらえるということで、調整にかかります。稽古場を借りたものの、私すがぽんは荷物が届いていないので、唯一の一張羅、このTシャツ、このズボンで稽古をしなくてはなりません。汗くさとは呼ばないでね。稽古を終え、ホテルに戻ると、無事にトランクが届いており、一安心。汗くさ君、返上です。

今日は、メルボルン公演のコーディネートをしてくれた、青木さん、「伝言ネット」という日本人向けフリーペーパーのライターの半田さん夫妻、そして、現地でアーティストの支援をしている藤村さん、そして更に、スペシャルゲストに、今年の6月に水と油のオフィスに研修生として来ていた、キャピキャピOG娘、田中ちゃん達と、みんなとご飯を食べに行きました。やっぱりこっちは量が多いですねぇ。さすがの私もしっかり残してしまいました。でも、おみやにして、みんなで持って帰りましたよ。何か、オーストラリアでは、残ったものを持ち帰ることは当たり前のことのようです。さぁ、明日は仕込みです。どうなることでしょう。阿部さん、伊東さん、宇佐美さん、よろしくお願いします!!

今日は、仕込みで待ち時間が多く、普段一人では行動できないんですが、私すがぽん今回しびれを切らし、ついに一人立ちでございます。劇場をでると、大きな公園が目の前に。とりあえず、そっちへ行ってみよう。と右手を見ると、国会議事堂のような大きな建物があるではあ〜りませんか。一歩一歩一人で建物に向かいます。近づくうちに、どうやらここは戦争記念館のようです。人の流れに乗って歩くと、入り口のようなものを発見。入ってみると無料の戦争博物館でした。人はすごく少なく、アジア人は僕一人。しかも僕は英語がわかりません!まさに初めてのおつかい状態です。読めないながら、矢印の方向にずんずん進む須賀隊員。一番奥の赤く光っているところを目指します。ホントに人がいないんです。そしてなんといっても、ここは戦争博物館。怖いんです。勇気を振り絞って奥に進むと、そこには、軍人の銅像が赤くライトアップされていました。人がいない博物館って、ホントに怖いんですよ。そして、これはキャンベラで聞いた話なんですが、オーストラリアに初めて攻め込んだのは日本人だったそうです。僕はここにいて大丈夫なんでしょうか?さらに上の階に進みます。上の階には、軍旗や将校ラッパや書物が陳列されています。ますますここにいて大丈夫なんでしょうか?ふと横をむるとバルコニーへの出口が。助かった。外に出ると眺めは最高!街からの道がここに向かってのびています。爽快な眺めです。グルッとバルコニーを一周しましたが、下に下りることができず、また建物の中に。おっとそろそろ時間です。劇場に帰って準備の続きをしなくては。スタッフの頑張りにより、何とかやれそうです。ありがとう!みんな!明日はホームランだ!!ホテルに帰り、小田さんの部屋でラグビーを見ながらの前夜祭。明日もやったるで〜〜!!! 

さて今日は、メルボルン公演初日です。劇場に入り、早速、柔軟体操をしていると、小田さんがやってきて、ヨガ教室が始まりました。小田さんは仕事に合間にヨガに通っているそうで、体が・・・。あれっ!?めちゃくちゃ硬い。それでも形を教わりみんなで挑戦。「弓のポーズ」「トカゲのポーズ」「ピーコックのポーズ」そして「キング オブ ヨガ」のポーズなど色んなポーズを教わりました。中でも「トカゲのポーズ」をしているときは、隣の人の顔を見てはいけないと言われているそうで、確かにすごい顔になります。おのでらんは、早くも「キング オブ ヨガ」のポーズをマスター。おそるべし、おのでらん。僕も悔しいので、座禅からの空中浮遊を披露。その横ではももこんが、座禅をしたままゴロゴロころがっていました。この劇場にはロビーにバーカウンターがあり、つじっちょと田中ちゃんがみんなにお菓子やらコーヒーやらを出していました。その様子は、まるでスナックのようでした。だんだん田中ちゃんものってきて「私、ちぃママよ。よろしく」とつじっちょとはしゃぎながら評判の店をやりくりしていました。

さて、本番です。メルボルンは、宣伝が行き届かなかったのか、前売りチケットの売れ行きが芳しくないようです。でも、こちらは全力でやるだけです。いつものように、舞台上でお客さんを待っていると、最初は勢いが良かったものの、すぐに人の入りがなくなり、感じとしては4分の1程度だったでしょうか。それでも、オーストラリアのお客さんは、ノリがよく、まるでさくらのように大笑いしてくれました。

公演後、反省会と小田さんが明日シドニーに戻るので、お別れ会もかねパブに行きました。そこでは、ビリヤードやゲームがあり、たくさんテレビ画面があり、それぞれ違う番組内容でした。僕らの座った目の前には、よくボーリング場で見かけるようなジュークボックス式のビデオクリップが流れていて、プリンスやAC−DCなど懐メロがリクエストされていました。マイケル好きな僕は、負けじとマイケルを3曲リクエスト。「スクリーム」のジャクソン兄弟のユニゾン、ありゃ何ですか。体のどこに意識をおいて動いているんだっつーの!

明日こそはお客さんが満杯になるといいなぁ〜。小田さん色々ありがとうございました。

ここで、お世話になった方々をご紹介いたします。

小田さん。
小田さんとは、国際交流基金シドニー日本文化センターの方で、今回私達の面倒を見てくれている方の一人。関西人でノリがよく、バイクをこよなく愛する一児のパパ。関西人らしく、ギャグがお得意。今回色々勉強させていただきました。

許斐さん。
この苗字読めますか?正解は「このみ」さんです。この方も関西人。小田さんと2トップで面倒をみてくれました。許斐さんは、集英社に勤めていたことがあり、ジャンプ放送局など僕にはビンゴな話題をたくさん持っていて、中でも、鳥山明さんの漫画に登場しているそうです。これはうらやましい。また、ラッタッタで日本一周をして、明星にマッチの代わりとして、6ページぶっこぬきいで載った経歴がありこれまた羨ましい。小田さんと二人で忘年会でマイムを披露すると熱心に練習していました。もう綱は応用がきくほどの上手さなんですよ。

宇喜田公使。
この方は、戦国武将の宇喜田氏の直径の末裔だそうで、貫禄と余裕を持ち合わせた紳士でした。とてもお偉い方なのに、水と油を気に入ってくれたようで、毎日食事に誘ってくれました。最終日には、水と油Tシャツを着てきてくれました。

大野さん。
宇喜田公使とともにとてもよく面倒をみてくれました。岐阜出身の彼は、岐阜県庁からオーストラリアの日本領事館に来て仕事をしていて、「外交官にならないか」と誘われるほどのエリート。でも、彼は最初の気持ち「岐阜のために働きたい」ということで、来年岐阜に戻るそうです。とても男らしい方です。最終日のカジノにはホントにしびれました。

エリコ職員。
この方は、キャンベラでずっと僕らについて劇場でお世話をしてくれました。キャンベラの集客はこの方の働きが大きかった凄腕の女性。おかげさまでキャンベラは満員御礼札付きでした。


こんにちは。じゅんじゅんです。今日はメルボルン2日目。お客は入るのかなあ、、、。

今日は4時に劇場に集合だったので、街をうろちょろ。街そのものの印象は個人的にはオーストラリアの中で一番良いです。町は碁盤の目のように通りが走り、そこをトラムが通り抜けて行きます。先月はメルボルンフェスティバルというかなり大きなフェスティバルが開かれていたようで、日本からはダムタイプが来ていたとのこと。イヤーできればそのフェスティバルに参加したかったなあ。とにかく今回の僕らは、まず劇場にやられています。そもそも劇場じゃないんだもん。セミナー用のホールでスライド上映とかにちょうどよさそうな感じで、舞台面はセッションより狭いんだぜ。むむむ、、。客席の傾斜も少なく舞台の床もほとんど見えないので何シーンか変更しました。
 ぶらぶらしつつ、のんびりと会場に向かいます。本屋を何件か覗きつつ、しかしもうすでにキャンベラで一冊重い写真集を買ってしまったので、これ以上の荷物はやばいなと思いつつ、でも後一冊くらいいいかと葛藤しつつ、ついつい重めの写真集に手は伸びつつ、、、。

 劇場入りして準備。昨日からの変更点を確認。ゆるゆると時間は過ぎ開場の時間に。祈りつつ開演です。お客は、う゛〜む゛。50人くらいかな。何とか最後までたどり着きましたが、心なしかお客さんの反応も薄いような、、、。こちらのコンディションは特に悪くなかったとは思うのですが。終って客だしにロビーに出ると何人かの日本のお客さんも来ていて、感触は決して悪くなかったといってくださいました。しかし、皆さん!はっきし言って今回は勝てなかったかも、と思いました。そんなことをこうやって書くのは正直つらいんですが、これでボクチンの心に火がつきました。「メルボルン!絶対リベンジしてやる!」いつかまた絶対ここに来てひっくり返してやる!と固く心に誓いました。この後のバンコクでもこの借りを返してやるんだもんね。待っとけお前ら!というより待っていてください、お願いです!じゃあね。


空港に着いた時は「思ったより涼しいね!」等と言っていたのに、ちょっと歩くだけでみるみる汗が噴出してきます。タイです。ここは!オーストラリアが涼しかっただけに誰か身体を壊さなければよいのですが・・・。あっ、おのでらんです。とうとう今回のツアーも終盤戦のタイに来ています。突然ですが、タイは出発前からかなり警戒していた場所なのです。というのも「屋台」や辛い食事、水など、僕の持病である「急に便意を催す病」にとって発病のきっかけになるアイテムが多く存在するからです。しかし、タイに入ってから3日目の今日、まだ全然大丈夫なのです。以前、エジプトのカイロに行った時は、初日から発病という切ないことになったのですが、どうしたのでしょう?無謀にも「屋台」で不思議な食べ物をいただいたりしてるんですけど・・・。こういうときは必ず他で悪いことが起きたりするんですけど。そんな不安といつ発病するかわからない恐怖に駆られながらの劇場入りです。

あっ、そうです!いよいよ今日はタイ公演の初日なのです。そして、今回の公演は驚くことがあります。なんと野外の舞台なのです。といっても客席には屋根が着いているので「半野外」というのが正解なのですが、とにかく初体験の出来事です。その昔「日比谷の野音」に通っていた身としては、ちょっと嬉しいですね。でも、こちらの気持ちに反して、仕込みが大変なのです。暗くならないと照明のあわせが出来ないのです。しかも他の演目も入っているので(今回はフェスティバル)照明の阿部さんをはじめ、スタッフの方々は、夜からしか仕込みができず、ここ2日間、ホテルに帰るのが午前様になっています。昨夜もゲネプロが23時からだったので、僕らメンバーがホテルに着いたのが0時半ごろでしたが、スタッフが帰ったのは3時。3時って・・・。ほんとにお疲れ様です。そんなご苦労の賜物。本番を迎えた今日の準備は万全。お客さんも,国際交流基金の吉岡さんの情報では、予約でほぼ埋まっているとのこと。(吉岡さんも昨夜は3時ごろ帰宅したそうです。お疲れ様です。)後は初の野外で僕らが頑張るのみ!です。わくわくしながら、柔軟をしていると汗が出てきました。コレがこの後の地獄の始まりとは露知らず、さぁ客入れです。ソファに座っていつもどおりの客いれでお客を待っていると、えっ!尋常ではない汗が噴出してきました。やはり野外は暑いんだなぁ等と思っていると、滝です滝。あっという間に顔面びしょびしょです。その上、その汗に吸い寄せられるように蚊が・・・。止めろ!こないでくれ!そんな戦いの間も汗はひっきりなしに出てきます。どれくらい経ったでしょうか?場内アナウンスが始まり、お客全員が立ち上がり歌を歌い始めました。そうそう、タイはすごいんですよ。必ず舞台がはじまる前に観客が立ち上がり舞台に向かって合唱するのです。いつもならその事に感動して興味深く歌を聴いたりしているところなのに今回はそんなどころではありません。その時点で全ての汗は出尽くし、出てはいけない液体が出始めています。曲が鳴り、スタートしたのもつかの間、意識は朦朧として、ふらふらしながらの状態です。何とかこなしていますが力が入らないことしきり。後半の演目では、頭が真っ白になるということまでも初体験。このまま倒れるかなぁと思っていたら、意識が戻ってくるといった状態です。終ってみるともう動けないというくらいの疲労度!とにかく野外は恐ろしい!今まではなんだかんだいっても空調のお陰でよい環境でやっていたんですね。すがぽん曰く「全身打撲ですよ!」ほんとにそう!しゃべる事さえまま鳴らない状態です。

公演後、吉岡さんがセッティングしてくれ、ショーを見に行ったのですが、そこでも立っているのがやっと・・・。聞いたところによると、お客の皆さんはどうやら楽しんで頂けたようなのですが、こちらとしては、なにをしていたかすらわからない状態でした。明日は、もう少し調整をして・・・、といってもこの暑さはどうしようもないので、明日はどうなるのでしょう?今回はお腹よりも暑さ。倒れないことを祈り、頑張りますけれども・・・。あぁー恐ろしい。


バンコクに来ています。湿度が高くてむしむししていますが、私にとっては肌が合う気候です。オーストラリアは日差しがきつすぎてあまり出歩かなかったのですが、こちらにきて毎日あちこちへ行ってみています。バンコクには夜中に到着したのですが、その時間でも町に屋台がびっちり出ていて人が一杯です。なかには小学生ぐらいの子供が外で寝ていたり。大丈夫なのでしょうか。物の値段には驚きです。1.5リットルのペットボトルの水が約30円、Tシャツも300円ぐらいで買えるのです。私は東南アジアの服が好きで日本で買ったりしますが、ここでの値段を見て東京の怖さを感じました。バンコクに来て一番気に入ったことは、水上バスでの移動です。普段船に乗ることなどめったにありませんが、こちらでは気軽な移動手段となっているようです。船着場は川の上にあって、ゆらゆら揺れています。船を待っている時間と乗っている時間がとてもゆっくりしていて、本来の私のペースにあっています。東京に帰ったら一度隅田川の船に乗ってみようかなと。

さて、今日は公演二日目なので劇場入りもゆっくりです。昨日は、暑いのが好きな私も疲れました。出を待っている時、汗が下に垂れ水溜りが出来るかと思ったほどです。今日は、流石にいつものパターンの客いれは止めようということになりました。

さて、話は変わって本番が始まる前のストレッチをしていたときのことです。須賀君と小野寺さんが「一昨日のタイ舞踊の衣装、あれはどうなってたんだろう?」と話をしていました。一昨日この劇場でタイの伝統舞踊とダンスを混ぜた作品を観ました。この劇場の劇場主が主宰の団体で、ヨーロッパ公演を終えての公演でした。その作品の中で、一枚の布で腰巻のようなものを作って着るシーンがあり、二人はその衣装が気に入ったようです。「教えてもらおう!」という事になり、基金の吉岡さんに頼んでもらいました。すると、一昨日そのシーンをやっていたダンサーの方が、わざわざきてくれて丁寧に教えてくれました。布一枚なので動くとずり落ちてしまうのではないかと思っていましたが、きちんとやると安心してはけるズボンになります。タイ舞踊も少し教えて頂きました。胸部がとても細かく動き、そこでキャラクターを演じ分けるそうです。公演の前にとてもよい気分になりました。そうこうしているうちにお客さんが入ってきました。昨日と同じように開演前の歌が終わり、本番開始です。無音のシーンで客席に向いている扇風機の音がゴーッと大音量でなっているのが調子の狂うかんじでしたが、昨日に比べるとだいぶ楽です。お客さんの反応も良く、無事終了しました。カーテンコールで、劇場主のパトラバディーさんがタイのお菓子がいっぱい入った籠をくださいました。その後で先程のダンサーの方が一人一人に一枚の布を下さいました。先程教えていただいた腰巻用の布です。無理を言って教えて頂いた上に予想もしていなかったことだったのでとても嬉しかったです。タイがますます好きになりました。


長いと思っていた今回のオーストラリア、タイツアーもこれにておしまい。今回お世話になった皆々様どうもありがとうございました。あとは、宮崎と滋賀を残すのみとなりました。後2公演頑張ります。